2021年11月30日

世界最大

おおよそ25.6年前のことだ

俺はその瞬間、此処へ居た

それも必ず定期的に...

決まった日に決まったエア便に乗り

そして決まった空港へと降り立つ

決まっていなかったのは、到着する時間帯くらいなもんだろうか

朝一番の時もあれば、真夜中遅くに

今となってはかなり早まったが、当時は片道乗り換えなし、ゆうに16時間の宙船の旅だった

初めは緊張ばかりで眠る事も許されず、ただただ緊張しかなかった

時は過ぎ、場数が増えると、この焦りや不安も拭い去り、穏やかにただ楽しみでしかなかった

空港に到着し通関...そして入国

真っ先にレートを見て、空港内でUS$通貨にすかさず”exchange”

紙幣をポッケに握りしめ、おおよそ10日間あたりの旅がここから毎度始まるのだった

行先はLA(ロサンゼルス)、有名なカリフォルニア州だ

着いた初日は、必ずホテル内に”プールが完備”されたところを事前に予約

check-inし部屋へ荷物を降ろし、真っ先に着替えロビーに集合

到着日は、なんせ只管プールで半ば遊び、半ば本気でドロドロに疲れるまで泳ぎ疲れるのを待つ

その疲れた身体で直ぐにベッドイン、「時差ボケ」を修正すべくひっくり返った時間を”眠る”事で調整する

だから初日は、”ロングビーチ沿い”、割かし治安の良い日本人観光客も多い施設が多かった

ビックリするのは、TVは無造作にイジると何気なしに日本の局番はNHKだけは観れたのが新鮮だった

フロント横には、必ずと言って良いほど「読売新聞」が”1日遅れ”で置いてあった

そう、若き日の私は仕事上「買付け」の為に、毎月の1/3はほぼこの地LAに滞在していた

時期的に、流行に沿って買付け地をヨーロッパに代える事も極稀にあった

兎にも角にも、20歳前後の青年には「全てが刺激的だった」

今考えても、このルーティンの為に生き、このルーティンが最高にハッピーだったのだ

まるで夢の世界

「英語は分るのかって?」いや、現地でバイヤーと交渉する事もあったが、「聞き取り理解する方」は徐々に慣れるも、話す方がてんで成長しなかった

でもどうだろう...言っている意味が薄っすら伝わると、必然的に「対話」が成立し、無意識にと言うか自然に「コミュニケーション」が生まれる

毎月同じ時、同じ場所へ行くのには理由があった...そう「目的」が

って...何をいきなりってBLOGの書き出しで頭の中が???かな

私は、18歳で独り上京し、某ファッション系の専門学校へ通いながら、傍らで有名ショップの「バイヤー」をやっていた

この頃は勢いもあり、ファッション雑誌の素人モデルとしても露出していた...ここまでが大方の経歴

さて、話題を”本筋”へ戻そう

その毎月の「目的」こそが、LAで開催される #ローズボールフリーマーケット だ

規模は世界最大のフリーマーケット、俺にとっちゃ好きな物の囲まれて...まるで夢の国だった

【ローズボールフリーマーケット】とは?

毎年1月1日に、アメリカカレッジフットボールの試合が行われることでも有名な、ロサンゼルスのパサディナに位置するローズボールスタジアム
ここで毎月第2日曜日にフリーマーケットが開催されます
出店は、毎回2,500店以上
来場者は約2万人で全米最大級を誇ります
わざわざこのためだけにLAに訪れる人もいるほど、全世界からのバイヤーが集まります
場内にはとにかくところせましと商品が並びます
VINTAGEの一点ものが多いので見ているだけでもわくわくしてくること間違いなしです
値下げ交渉も可能なので、そこも楽しむポイント

当時の”古着屋”の買付けは、専属のディーラーの仕入れだけではなく、このフリーマーケット会場に行き、我先にと物珍しいものを如何に早く安く買うか?が勝負だった

これがマジで楽しいのなんのって...衣類だけに限らず、歴史ある家具や雑貨など、ありとあらゆるアイテムがゲート毎に区切られ、所狭しと陳列してあるのだ

勿論、これは先に触れた様に”20年以上前の話し”だが、今も尚このイベントは引き続き開催され続けている

余談だが...このフリマで功績をあげ...ここで言う、「良い買い物」が出来ると、翌稼働日は完全OFFとなり、社長と半日かけて隣のネバダ州、あの夢の街でもある #Las Vegas(ラスベガス)で豪遊が待っていた

眠らない街、ホテルの窓のカーテンの隙間から、黄金のネオンが常に眩しいくらい差し込む

ベガスは、砂漠に囲まれた街、日中フラフラ出掛けると、それこそ直ぐに熱中症

昼間はゲータレードで水分を常に補給し、夜はホテルのバーでシュリンプカクテルを食べる、決まって煙草はフィルター無しのMarlboroってのが日課だった

時にはダウンタウンで危険な目にもあい、時にリトルトーキョーで味噌汁?ってラーメンを食べたり

今はこんなだが、俺にも自慢できる、そんな「光ってた時代」があった

この経験は勿論、今の自分の肥やしになっているし俺の誇りだ

自分の歩んだ道に「嘘も後悔もなし」

そしてまたいつか...この土地に降り立つ、それが俺の夢だ!

俺が俺である意味、それは自分自身が一番よく分かっている

誰の理解なども求めない、ただ真っ直ぐに自分の”ゆく道”を信じて

次回、機会があらば【負の時代in上海】の話しをしよう

藍-当時は今より20kgは痩せてた・笑-の人

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2021年11月29日

ヴァージルの意思永遠に

【ご冥福をお祈り申し上げます】

ここ私のBLOG投稿でも幾度となく登場する、デザインと言う業界では最も尊敬し、憧れた人物

彼自身が世界の”至宝”であり、唯一無二の存在だった

彼から生み出されたデザインは、世界の津々浦々で愛され続けている

つい先日当選したスニーカーも、彼がデザイン運営している #OFF-WHITE とのコラボモデルだった

ファッション界に一躍旋風を巻き起こした、業界には珍しい黒人アーティスト

下記にあるよう、LVでも超売れっ子デザイナーでブランドを席巻していた存在

ファッションに疎く興味がなくとも、彼の名前は聞き覚えがあるだろう

#ヴァージル・アブロー (Virgil Abloh)が、がんのため急逝した、41歳だった
ヴァージルは自身のブランド「オフ-ホワイトc/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」の創業者であり、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ・アーティスティック・デザイナーだった
彼はここ数年、がんと戦っていたという。

「ルイ・ヴィトン」の親会社LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMHMOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は11月28日、「家族によると、ヴァージルが米テキサス州の病院で亡くなった」との声明を発表した
LVMHのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「皆、このニュースにショックを受けている。彼は偉大なデザイナーだったのみならず、ビジョンを持ち、美しい魂と幅広い知識を有していた
皆、悲しんでいる。彼を失い悲しんでいる家族や友人、パートナーのことを思わずにはいられない」と話している

ヴァージルの家族は、インスタグラムにメッセージを投稿
「彼の死を伝えなければならないなんて、本当に悲しい。彼は、妻のシャノン・アブロー(Shannon Abloh)、子どものロウ(Lowe)とグレー(Grey)のためにも、必死に生きようとした」としている

ヴァージルは、マイアミで2022年春夏コレクションを発表する予定の直前だった
10くらいの新作もお披露目予定だったという。イベントを開催するか否かについては、明らかになっていない
マイアミには、メンズに特化した「ルイ・ヴィトン」のブティックがオープン予定だった

「オフ-ホワイトc/o ヴァージル アブロー」の親会社ニューガーズ・グループ(NEW GUARDS GROUP)のダヴィデ・ドゥ・ジーリオ会長兼CEOと、ブランドのアンドレア・グリッリ(Andrea Grilli)CEOは共同声明で「ヴァージルは天才であり、家族を愛する優しい人物だった
言葉が見つからない。伝説であり、彼の愛と魂は、永遠に私たちと共にある。私たちの生活を変えてくれて、ありがとう。ゆっくり休んでほしい」とした

ヴァージルは2013年、「オフ-ホワイトc/o ヴァージル アブロー」を設立
18年3月に「ルイ・ヴィトン」に加わり、メゾン初の黒人デザイナーとして、その歴史に新たな1ページを加えた
19年には医者の勧めで休養したが、病名は明かさず、数カ月でカムバックした
21年、LVMHは「オフ-ホワイトc/o ヴァージル アブロー」を手掛けるオフ-ホワイトLLC社の株式60%を取得していた

元々”建築家”という業種で活躍した人が、このアパレル業界の異端児になるまでそう時間を要しなかった

この悲しみに暮れる中、最も許せない愚弄するような行為

それは、彼が生前に発売したモデルアイテムが、このNEWSを経て市場価格が倍以上になっている

なんて嘆かわしい

信者であれば尚の事、今は哀悼の意をあらわすのが常人ではないのか?

彼の手掛けた遺作は、これからも高騰し続けるであろう

単にそれは、個人の金儲けだけではなく、世界の業界に多大な貢献した人物として語り継がれるであろう

敬愛した彼へ...ゆっくりと休んでください

藍-地球上から1人の天才が消えた日-の人

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2021年11月26日

サザエさん

「酷いよ!そんな事言うなんて...」

ってな1日

今朝も午前から全力走、「よーいドン」の掛け声で一斉にスタート!

1件目は打ち合わせ、いざ浜方面へGO

昨日同様、大幅に予定が遅延、リスケする必要もあった事から、帰社せず遅い昼を外で済ませる事に

昔懐かし、青春時代に当時駅前に店舗を構えていた系列店の「じゃがいも家族」でランチ

味も雰囲気も、別店舗とは言え...身に染みるほど”細胞レベル”で想い出が蘇る

過去にタイムリープしたような錯覚に陥るも...それが素敵な時間だったこともあり、ひと時の至福を感じる

最近は、運動不足もあり極力外食は避けていたものの...やっぱ外で食べる事は気分転換になる

お腹も心も満たされ、次は納品先へ現場を移動

お客様の元へ訪れるのもかなり久々、立ち話でもついつい話も弾み長居してしまう

”悪い癖”とも思いながら、商売ってこれぞ”無駄話”が本来”無駄じゃない”、最も大切なコミュニケーションなのだ

寒かった今日、首に何気なし撒いていた「マフラー」からそんな話題に流れが”反れる”

客人「しかし、このこ田舎でマフラー撒いているのなんて社長くらいですよ!」

私にとって、今は車社会でも、都内で営業回りしていた頃から、マフラーに防寒でレザーの手袋は必需品だった(ついでに文庫本も)

だから、率直にその発言が不思議で仕方なかった

すると、続け様に「いわきのお洒落番長のステータス高い」って

お洒落番長?...身近な人にそんな”肩書”を貰っているのは名誉なことだと、何だか気分も上々

そんなこんなで話題もドピークまで盛り上がり...次の”落しどころ”は髪型の話しに

「かなりロングでパーマがこの数年定着してますよね♪一見、目線を変えると一歩間違えれば”サザエさん”っスよ」って

え?俺、そんなボンバーで小粋な頭してる?ってちょっと恥ずいんだけど...

サザエって、「3点トサカのあの頭?」...えらいショック(笑)

いいじゃん!丁度伸びてきたところだし、月明け早々でも”更にボンバーなパーマ”かけてくるぜ!番長はそこまでしなきゃね

って、何だかんだアホな会話で盛り上がり、やっと夕暮れ時に帰路へ

帰りの車中、その「サザエさんカット」って内容がツボで、何度も何度も思い出し笑いの連続

そんな1日、やっと幕を下ろせます

そう言えば...「昨今、お歳暮なんかも不況の煽りで、出す方も貰う方もかなり気を遣うみたいですね」なんて声も

御返しが面倒臭い、などなど...都内を中心に、撤廃する様な動きがあるようだ

そんな時にフッと頭をよぎる...「自分が一番貰って嬉しい贈り物は?」

迷うことなく答えは一択、「山梨甲府の名物 桔梗屋の信玄餅」に勝るものなし!大好物なもんで

何方か、山梨に行かれた折には是非に弊社までお届けください・笑

外は秋の肌寒さを強調するかのような雨、これもまた季節感を感じる

皆さん、11月の最終週末ですよ!しっかり睡眠等をとり休めてますか?

まだまだ紅葉綺麗な見所もあるかと思いますゆえ、是非にお休みは少しの遠出でもしてみてリフレッシュしてみてください

11月、残すところ2稼働日、少しでも売上げをプラスしたいものです

それでは、また来週お会いしましょう

藍-お別れは”サザエ”だけにじゃんけんで?-の人

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posted by 株式会社INDIGOBLUE at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする