ここは何処でしょう
都内某所
慣れ親しんだ、懐かしい場所
あの日あの時
幾度と無く観た風景
あの時は何も感じなかった光景
ゴミゴミしたコンクリートジャングルにも、しっかり眩く上る夕日
なんだか心に響くんだ
ビルの片隅からひっそり顔を出す
海原を、高層マンションを、そして僕等を照らし導く夕日
カップルが行き交う
幸せそうな親子が笑顔を振り撒く
裕福ささえ感じる街柄
今も尚、この神々しい様を毎日観ている人達がいる
帰りたい、戻りたい、そうは思わない過去
それでも私が今観る風景に、正しいか否か、自問自答する自分が居る
俺は将来、何になりたかったんだろうかって
どうなるのが目標でありゴールだったんだろうって
あの日あの時、選択肢に “当たり” はそもそもあったのかって
今昔問わず、自分は生きてる
新しい夕日を観に行こう
今観るビジョンが、過ぎ去りし日の良き想い出に語り継がれるように
夕日を観に行こう
藍都会の森の人