中々忙しく来れて居なかった男の降臨
朝、予定通りの時刻にいわきに着いた
その男とは...実兄
都内に移り住み十数年、家庭を持ち来る機会も乏しくなり...そして久々に故郷へ戻る
我々兄弟は、真逆と言っていいほど色の違う二人
親から見ても、全く別人格、対照的、逆の端々に互いが位置どる人間性
久々の語らい、そして親とも再会
その地元や親に懐かしむ彼が、なんだか新鮮に見えてならなかった
彼には、彼ならではの生活環境、職場、趣味などがある
当然私にも
よく、病気や性格を家系や遺伝子のせいにする言葉を耳にする
でも違う...こうも同じ遺伝子を受け継ぎ、違う人種が存在するのだから
一緒に大切な場所で食事を済ませ、各大切な場所で大切な人達と再会を横目で眺める
皆が嬉しく幸せそうだった、零れるほどの笑みを見た
「たまにゃ帰って来い」
短い時間であったが、充実し意味ある時間を過ごした
彼は...「在るべき場所」へ帰った
私も、「在るべき場所」へと
人生何年あるのであろう...少し面倒でも足を向けようよ...そこに笑顔の花が咲くのだから
そう、ここ故郷も...貴方にとって、「在るべき場所」なのを忘れないでほしい
良き日
藍の人